展示作品
この作品は、芥川紗織が精力的に作品を発表しはじめた1954年、油彩と染色をともに手がけていた活動初期に描かれました。赤い背景の画面に、幅いっぱいに描かれた「顔」は、先が丸い形状になった黒い線や矩形で目鼻がつけられ、線が多く用いられた表現で、同じ時期のシリーズとよく似た特徴を持っています。本作と同じ年には、作家の初めての個展(養清堂画廊、1954年)も開催され、案内状には瀧口修造が言葉を寄せています。
この作品は、芥川紗織が精力的に作品を発表しはじめた1954年、油彩と染色をともに手がけていた活動初期に描かれました。赤い背景の画面に、幅いっぱいに描かれた「顔」は、先が丸い形状になった黒い線や矩形で目鼻がつけられ、線が多く用いられた表現で、同じ時期のシリーズとよく似た特徴を持っています。本作と同じ年には、作家の初めての個展(養清堂画廊、1954年)も開催され、案内状には瀧口修造が言葉を寄せています。